洗顔で気をつけるべきなのは「水」?

洗顔料は気にするけど、洗い流す「水」は気にしない?

メイク汚れやほこりなどをきれいに洗い流すために、洗顔はとても大切です。

しかし「顔を洗う」「汚れを洗い流す」と聞くと通常思い浮かべるのは “洗顔料や石鹸” ではないでしょうか?

もちろん商品に配合されている美容成分を見たり、泡立ちの良い洗顔料を選んだりと、自分に合うアイテムを探すことも大切です。
でも忘れがちなことが1点あります。それは「どんな水で洗い流すか?」ということです。

今日は洗顔料で汚れを絡め取ったら、洗い流す水の “温度や硬度” にも注目してみることが実は美肌の秘訣であることをご紹介します。

熱湯で皮脂を落として、冷水で引き締める?

気温が高くなるにつれて気になるのが、皮脂分泌ではないでしょうか。Tゾーンや鼻周りがテカテカするだけではなくメイクが崩れたり浮いてしまったりする原因にもなります。

汚れを落としたい気持ちが強いのでつい熱めのお湯で洗顔していませんか?

スッキリして皮脂のベタつきが落とせる気がしますが、逆に肌の潤い成分まで洗い流してしまうので、熱いお湯はよくないのです。お肌はどんどん乾燥してしまいます。

同様に毛穴の引き締めを狙って、冷水で洗顔するのも実はNGなのです。
これは良さそうなイメージですが、一時的にお肌が引き締まったとしても、毛穴の汚れをきちんと落とせるかと考えると疑問が残ります。そしてメイクや空気中のほこり、古くなった皮脂をクレンジングや洗顔で落とす際に必要な「乳化」が難しいという欠点があります。

ですので熱湯と冷水の間をとって人肌体温の約32〜34度のぬるま湯が一番美肌を作ってくれるのです。
豆知識
実はぬるま湯がおすすめ

水の「硬度」って、お肌に関係あるの?

水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって「軟水」と「硬水」にわけることができます。「軟水」に比べて、「硬度」のほうがカルシウムとマグネシウムの量が多いので、飲み水の時は喉越しが重たかったり、苦みを感じたりしますので苦手な人も多いかと思います。

ところが“美肌を作る水”と考えると「硬水」は洗顔フォームや石鹸の泡立ちが弱く、乾燥が強くなると言われているので、「軟水」で洗い流すのがベターです。ちなみに日本の水道水は一般的に「軟水」なので、洗顔する時には気づかないうちに「軟水」で洗っていることが多いです。

実は海外では水道水が「硬水」の場合もあるので、蛇口をひねって「軟水」が出る日本は肌に優しい国なのです。
豆知識
「硬水」は、洗顔ではなく飲み水だと美容にプラスです。

トラブル続きの時の必殺技は、これ!

「硬度」の話にも少し関連していますが、水道水の「塩素」も気にしたいポイントです。家で紅茶やコーヒーを淹れたりする時、水道水ではなくミネラルウォーターや浄水器から出る水を沸騰させるほうが健康的に良いとされています。

これは肌にも同じことで、髪の毛やお肌に対してもなるべく「塩素」が含まれていない水がオススメです。肌荒れが続く場合、必殺技としてミネラルウォーターで顔を洗うのが最もおすすめです。
贅沢な気がしますが、これで肌荒れが治るのなら試して損はない洗顔方法です。
豆知識
お風呂のシャワーヘッドに、浄水器をつけるのも一つの作戦です。

まとめ

蛇口をひねったら「軟水」が出てきて飲み水としてもクオリティが高い、世界でも恵まれた環境にあるのが日本の水道水です。当たり前ではないことに感謝しつつ、洗顔をするときには今一度「水」と向き合ってみてください。